わきがの原因と抑制方法をご紹介
わきがの悩みはなかなか人に相談できませんよね?
夏場は脇汗、汗しみもきになったり。
実はわきがの原因は抑制することもできます。
そこで今回は、わきがの原因とその抑制方法をご紹介します。
□わきがとは
「腋臭症(えきしゅうしょう)」
という医学的に言われる症状がわきがと呼ばれています。
脇の下にはアポクリン腺という、わきが特有のニオイの原因となる分泌腺があります。
汗の分泌腺や皮脂の分泌腺とはまた別の分泌腺です。
このアポクリン腺が発達していると特有のニオイがするようになり、わきがと呼ばれます。
ニオイだけでなく脇の下のシャツが黄色く変色しやすい方や耳垢が湿っている方はわきがである可能性が高いでしょう。
わきがは本人の自覚がない場合も多いので家族などに聞いてみることも良いのではないでしょうか。
□ワキガの原因
わきがは遺伝によって起こることが非常に多いです。
親がそうであれば、50パーセント以上の確率で子どももわきがであると言われています。
わき毛が生え始める10代前半から症状が出るようになるでしょう。
わきがの元となる汗を分泌する汗腺の数は生まれたときから変わらないため、突然わきが体質になるという考え方は間違っています。
汗腺の働きが活発かどうかでニオイが気になるかどうかが変わります。
今まで自覚がなかったのにも関わらず、急にわきがが気になり始める時は汗腺の働きが活発になる時期だからかもしれません。
□脇のニオイが強くなる理由
それではどうしてそれまで感じなかったニオイが強くなることがあるのでしょうか。
考えられる原因をいくつかご紹介します。
*食生活
肉を普段からたくさん食べる食生活を送っているとたんぱく質の摂取が多いことになります。
わきがの原因となるアポクリン腺は動物性たんぱく質によって活性化します。
そのため肉や脂っこい食事をすることが多いとわきがが強くなりやすくなります。
*飲酒・喫煙
アルコールやニコチンの摂取によって汗腺が活発になります。
そもそも体臭そのものを強くする働きもあるので、お酒やタバコを好む方は気になりやすいでしょう。
*ストレス
食生活と同様現代の生活習慣では悪化しがちな要因がストレスです。
過度な疲れは汗腺を活性化させてしまいます。
*肥満体型
肥満体型の人は汗をかきやすく体温も高いため、脇に雑菌が繁殖しやすい環境ができやすくなります。
内臓脂肪が多いことも汗をかきやすくなる原因なので体型は普通でも体脂肪率が高い方は要注意です。
□わきがを自分でできる抑制方法
わきがを自分で対策するには体を清潔に保つことが最も重要です。
こまめなシャワーやふき取りを意識して常に清潔にすることを心がけてみてください。
食生活も影響するので規則正しく栄養バランスの良い食事で体内環境を整えましょう。
普段から肉中心の食生活の人は肉の量を減らすのが効果的かもしれません。
制汗剤等を活用してこまめに汗ケアを行えば自分でわきがを改善させることができるのではないでしょうか。
□わきがの治療方法
日々の中で生活を変えていくことも効果的ですが、遺伝的にもともと汗腺が多い方は悩みが解消しにくいかもしれません。
なかなか悩みが解決しない場合にはクリニックに相談してプロの治療を受けることをおすすめします。
おすすめの治療法を二つ以下にご紹介します。
*ボツリヌストキシン製剤注射
表情筋の過剰な動きによるシワの治療にも用いられるボツリヌストキシン製剤注射をすれば、汗の分泌腺の働きを抑えることができます。
細い針をいくつか注入するだけなので、10分程度で完了する気軽な治療です。
受けた後の制限や注意点もあまりないので心配することなく受けることができるでしょう。
一回施術を受ければ3~4ヶ月間効果が持続するので、特定の時期にニオイを抑えたいという方に選ばれています。
*反転剪除法(はんてんせんじょほう)
ニオイの元となる汗腺を外科的に除去してしまう方法が
反転剪除法(はんてんせんじょほう)
と呼ばれています。
わきがを最も効果的にかつ半永久的に解消できる治療です。
毛根の大部分を除去するため、わき毛の脱毛効果もあります。
局所麻酔で1時間半程度の日帰り手術で、術後1ヶ月程度はツッパリ感が残るかもしれませんが大きな弊害はないでしょう。
再発もほとんどなく、強いニオイに悩んでいる方におすすめです。
□わきがのまとめ
今回はわきがの原因と抑制方法をご紹介しました。
案外女性にもわきがに悩んでいる方は多く、現代の忙しい生活習慣の中で悩みを抱える方は増えています。
ぜひ今回の記事を参考に、原因をきちんと理解した上で生活習慣などの改善や治療を検討してみてはいかがでしょうか。